坪単価で価格を比較
不動産が高いか安いかを比較するのに単価をみるのが一つの目安になります。
㎡単価は、価格から土地面積やマンションの専有面積の㎡数を除したもの。
坪単価は、価格から土地面積やマンションの専有面積の坪数を除したものになります。
例えば、
5,000万円の売地。土地面積60㎡の場合。(マンションの場合は5,000万円の価格、専有面積60㎡と置換えて下さい。)
㎡単価 5,000万円÷60㎡=833,333円となります。
坪単価 5,000万円÷60㎡×3.305785=2,754,820円となります。
ちなみに
坪単価 5,000万円÷60㎡÷0.3025=2,754,820円。
でも計算できます。
3.305785を使う業者は新築マンション営業が多く、0.3025を使う業者は、仲介業者が多いです。
私は、新築マンション営業から入ったので、3.305785を利用しています。(その後仲介会社で働いていますが。)どちらでもいいので、この数字は記憶しておくと便利です。
ただ、単価は万全ではございません。単価のことで、気をつけておかなければいけないのは、
売地の場合
・道路付け。
①その土地に接している道路の種別。(42条1項1号、2項道路等。)
②公道か私道か。(私道の場合はその売地が私道部分を負担しているか)
③道路幅員。
④角地かどうか。
⑤敷地に対しての道路の方位。(北道路、南道路等)
・用途地域。
・防火地域、準防火地域、22条区域。
・容積率、建ぺい率。
・最寄り駅からの距離。
・土地の地型。
等これら勘案して、単価を比較しないと意味がありません。
これらの説明に関してはまた別の機会にアップしますので、今回は触れませんが、簡単に言いますと、陽当り、車庫入れ、住環境、家の建つ大きさ、利便性等が同等なものとの比較、多少比較対象のほうが良い場合との比較、多少比較対象のほうが悪い場合の比較で、今、売り出し中の物件と成約事例で、単価が高いか安いかを見ることになります。
マンションの場合
・バルコニー又はLDの向き。
・築年数
・駅からの距離
・階数
・角部屋か中部屋か。
・ルーフバルコニー等があるか。
・リフォームの有無。
等を勘案します。ただ、マンションの場合は近隣物件以外にも、同じマンションが売出されている場合や同じマンションの成約事例があるときがありますので、それがあれば一番比較しやすくなります。
例えば、Aマンションで、今年の7月に中部屋65㎡、403号室が5,200万円での成約事例があり、現在同じAマンションで中部屋60㎡、411号室が5,000万円で売り出されているとします。坪単価で比較しますと、
5,200万円÷65㎡×3.305785=2,644,628円
5,000万円÷60㎡×3.305785=2,754,820円となり、
今売出しているお部屋の方が坪単価が高くなっています。
ただ、まったく同じ条件でしたら、411号室は割高だなと思いますが、403号室は西向き、411号室は南向きとしたら、どうでしょうか。また、403号室は、リフォーム無。411号室は、クロス貼替、フローリング貼替、ハウスクリーニング済。としたら・・・。そうなってくるとお客様の希望条件によって、単価が高いか安いかが変わってくるのが、わかると思います。
このように、単価だけでは不動産は決められないので、必ず物件見学をしてから単価を利用して不動産選びの参考にすることをお勧めします。